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ネタバレ 部屋

主に映画のネタバレと感想を好きなように書くブログです。

ウォーリアー warrior(2011)

ヒューマンドラマ

なんでこの映画を日本は劇場公開しなかったんだろう。

日本の配給会社は一体何を基準に仕事をしているんだろう。

と思ってしまうくらい、この映画、紛れもないマスターピース

個人的には、ロッキーを超えた

世のくすぶっている男子諸君、是非観てくれ。活力得まくり。

 

 

以下、ネタバレ。

主要登場人物。①兄(元格闘家)、②弟(元レスリングのスター)、③父(元ボクサー)。

父はかつてアル中で家族を苦しめ家族離散原因の張本人。兄は、弟贔屓の父の注意を引きたくて父のもとに残る。弟は、母のもとに。後に母は病死。

弟は自分と母を見捨てた父と兄への憎しみを糧に生きる。軍人として戦地に赴くが、味方の誤爆により仲間を失い、傷心のまま地元へ帰省。ふらーっと父のもとへ。

兄は毒親に愛想を尽かせ、家を飛び出し、いまは教職に就き所帯持ち。愛娘が腎臓に障害を抱えており莫大な医療費が必要。マジでお金がない。妻に内緒で賭博ファイトのリングで金を稼ぐ。学校にバレて停職。さらにお金ない。

そんな2人に舞い込んできた?勝ち取った?超高額賞金の総合格闘技イベントの話。

弟は亡き戦友の奥さんの為に、兄は守るべき家族の為に出場を決意。

弟は下馬評通り順当に勝ち上がり、兄は下馬評を裏切る形で苦しいながらも勝ち上がっていく。

やがて決勝でぶち当たる二人。この時点でも2人の関係は最悪。

序盤、弟にボコスカやられる兄。隙ありで得意の関節技で弟をロック。意地張りまくりの弟はギブアップせずに肩脱臼。

明らかに肩おかしいからやめさせようとする兄。再び弟をロックしつつ諭す兄。

 

「愛してる。」

 

その言葉で遂にタップする弟。兄優勝。兄弟の絆復活の兆し+遠くで見守る父で幕引き。

 

 

上のネタバレを書きながら脳内で作品を再生していたら不意に涙が、、、。

 

兄は家族の為に、弟は救えなかった戦友の贖罪の為に戦うんだけど、その戦闘スタイルに2人の心情がよく出ている。

兄はとにかく″勝ち残る”ことに重きを置き、泥臭く粘りに粘り関節技で勝ち上がる。

弟は今までの境遇とか、戦友のこととか、ありとあらゆる怒りを体現するよう戦型。怒れる拳みたいな。

 

父について。

弟は勝利の為に父を自分のトレーナーにするんだけど、それは別に父と和解したとか距離が縮んだとかじゃなくて、格闘技に精通しているからという合理的な理由ってのがつらい。父はとにかく過去の自分を悔い改め、息子たちとやり直したいんだけど、息子2人は完全拒絶。そりゃ多感な時期をぶち壊された恨みは深いよ。肉親ならより一層。

そのどうしようもない家族関係の中心に立つ父(ニック・ノルティ)の演技がこれまた秀逸。密かにオスカーノミネートしてた。

結局、この父に関しては家族関係の修復はできずに終わっちゃう。弟とはわずかな希望を見せたが、兄とは・・・。仕方ないっちゃ仕方ない。自業自得だもの。でも、せつねー!!!

 

試合の演出について。

観客の熱気、リングの血と汗のにおい、選手の闘争心・緊張感、その全部が強烈に画面からドバーっ!「どうせ決勝まで残るんだろ?」と冷めたこと考えつつも、手に汗握っている自分。これは観なければ味わえぬ。(ネタバレしてごめんなさい。)

 

今回の、名シーン。

弟入場前に肩に手を置く父に「触るな。」。

兄入場前に「頑張れ。」という父を見下すように一瞥。

出場を反対してた兄妻、TVの前で大はしゃぎ。

兄職場の校長や生徒も大はしゃぎ。

酒乱の父を抱きしめる弟、関節技決める兄のリンク。