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ネタバレ 部屋

主に映画のネタバレと感想を好きなように書くブログです。

インサイド・ヘッド INSIDE OUT(2015)ネタバレ

 

 

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これは、ピクサー史上最高傑作ではないでしょうか。

キャラ立っているし、テンポ良いし、笑えるし、泣けるし、何より脚本が最高。こんな発想どこから生まれるんだろう。今年のアカデミー賞脚本賞は間違いなくこの作品です。

絶対に観ておくべき作品です!あ、でかい事言っちゃった・・・。

 

追記(2016.2.29):惜しくも脚本賞を逃す!あちゃー!恥ずかしい! だが、長編アニメ賞はゲット。

 

以下、ネタバレ

 

現実世界の登場人物:主人公ライリー(11歳の女の子)、父、母

ライリーの脳内のキャラ:ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ←それぞれがその名の通りの感情を司る

 

ライリーが生まれ11歳になるまでに脳内では、ヨロコビを初め5つの感情のキャラが生まれる。感情たちは脳内の司令部と言われる場所でライリーの感情を担っている。

ライリーの思い出はそれぞれの感情にジャンル分けされ、記憶の玉のようなもので脳内に貯蔵されていく。その中でも特に大切な思い出は、コアメモリーとして司令部の中枢に置かれ、ライリー自身の人格形成に大きな役割を果たしている。

司令部の外には広大な記憶の玉の貯蔵棚が置かれ、その先頭にはコアメモリーから紐づけられたライリーの人格に関わる大切なカテゴリーの島(家族、正直さ、友情、おふざけ、ホッケー)が浮かんでいる。

これまでヨロコビは他の感情をうまく統率し、ハッピーな記憶を増やしていった。

しかし、ある日、転機が訪れる。父の転勤が決まり、ライリーは育って地域から離れ、不慣れな土地で生活を強いられるようになった。

フラストレーションを抱えながらの転校初日、自己紹介をするように言われたライリーはかつての土地の思い出を振り返って自分の事を説明する。しかし、脳内では、その幸せだった記憶の玉に誤ってカナシミが触れてしまい、一転して悲しい記憶に変わってしまう。涙ながらに身の上話をするライリーとカナシミの失態で司令部をパニックに!弾みでコアメモリーを転がしてしまい、それを追ったカナシミとヨロコビはコアメモリー諸共司令部の外に放り出されてしまう。

ヨロコビとカナシミがいなくなり、コアメモリーまでなくなったためにライリーの感情のバランスは乱れ、ネガティブな行動ばかり取ってしまう。

放り出されたヨロコビとカナシミは、コアメモリーを携えて司令部を目指す。

記憶の棚でライリーの幼少期の想像上の友達ビンボンに出会う。ビンボンが司令部までのガイド役になる。

ネガティブな感情の渦に落ち込んでしまったライリー。無意識のうちに大切なカテゴリーの島は次々に壊れていってしまう。このままではライリーの人格が破綻してしまう!

とうとうライリーは母のクレジットカードを盗み、かつての土地に向かって家出してしまう。

「カナシミは邪魔な感情だ。」と感じてしまったヨロコビは、カナシミを置きざりにして自分一人だけで司令部につながるパイプに飛び込むが、パイプは崩れ落ちる島に引っかかり壊れてしまう。記憶の墓場である「無意識の底」ビンボンと共に落ちる。

「無意識の底」で記憶を読み返したヨロコビは、悲しい時があるからみんなが助けてくれる=カナシミも人生に必要である、ということに気付く。

ビンボンの犠牲により、ヨロコビは底から脱出する。

家族の島にあるトランポリン?を活用して一か八かの大ジャンプで司令部に突撃。(途中でいじけるカナシミをキャッチ。)

司令部に戻ると、他の3人の滅茶苦茶な使い方によりコントロールパネルは捜査不能になっていた。

ヨロコビは、この操作不能状態はカナシミしか脱しえないと悟り、カナシミに捜査を任せる。功を奏し、コントロールパネルは正常に戻り、ライリーも冷静さを取り戻し家族のもとへ戻る。

ライリーは両親に、引っ越しの寂しさを正直に話し、自分の過ちを素直に謝るのであった。そして、その時、初めてヨロコビとカナシミが入り混じった色を放つコアメモリーが生まれた。

その後、感情たちはうまく連携を取りながら大切な思い出を作り、ライリーは新しい土地でうまくやっていくのだった。で幕引き。

 

 

感想

もう紛れもない大傑作ですよ。脚本不足と言われているハリウッドに一石を投じたと言っても過言ではない!(キッパリ)

・・・、あ、でもアニメだから映像化できてるのか。それ故、作品賞に絡んでないのか。

でも、素晴らしい作品には違いない!

 

劇中に父と母の脳内の司令部も映し出されるのだけど、それがこの作品に妙なリアリティというか説得力を与えている。人物とその人の司令部の感情たちの性格がよく似ているのだけど、そこに筆者は「人間の感情は単純に5つの要素で分けられるが、それぞれの感情のクオリティは人ぞれぞれに委ねられる」ということを感じた。

至極当たり前のことなんだけど(笑)、これは感情が人を操っているという誤った認識をさせないために凄く大事な描写なんだな。だって、感情もまた人と一緒に成長をしていくということが、この物語の肝なんだから。

 

カナシミの演出がなんつっても素晴らしい。筆者も前半は「どんくせーな、カナシミいらねー。」と思ってしまった。(制作サイドもわざわざそう演出しているんだろうけど。)まんまとその罠にハマってしまった。ああ、恥ずかしい。

 

もうひとつ、感銘を受けた演出は、マーブル模様の記憶の玉。これまでライリーの記憶の玉は、5つの感情に単純に色分けされたものだったのが、ラストの家族との和解を機に様々な色が混同してる記憶の玉が生まれていく。

本当にそうだよなー。人間の感情って色んな感情が同居しているし、思い出も色んな要素が混在するから大切なものになるのだよね。そのことを思い出させてくれた。

 

当たり前のことだけど、忘れていたことを思い出せてくれる作品です。凄い新しい切り口の作品なんだけど、感じることはなんか郷愁に溢れている不思議な作品だな。

 

 

あ、もうひとつどうしても言いたいこと。

ドリカムは、必要なかった。

 

その他の特筆

イマジナリーフレンドが脳内のガイド役という点。自分の分身だもんね。凄い秀逸。

「俺は死んでもライリーを守る。」

焼却炉?抽象概念の部屋みたいなところの表現。

睡眠時は記憶の整理。