ネタバレ部屋

映画のネタバレと者の拙い感想文です。

チャッピー CHAPPiE(2015) ネタバレ

 

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第9地区が素晴らしすぎたので、期待しまくって鑑賞。

この監督、ハズレなしだなー。予想できないラストに展開していくんだけど、それが毎作成功している。

人工知能は、使う人間によって良くも悪くもなるという表れだけど、普通に考えて、人間の子供もそうですよね。

悪い環境で悪い事ばっかり教えてたら悪い子になるよ。

 

以下、ネタバレ

近未来の南アフリカ

政府は、大手兵器メーカーのTetravaal社の最先端の攻撃ロボット「スカウト」を採用して、ロボット警官として活躍させ街の治安維持を保っていた。

スカウトの開発者は、ディオン。失敗作の攻撃ロボット「ムース」の開発者であるオーストラリア出身のヴィンセントは、ディオンの成功を妬んでいた。

 

ディオンは、社外で人工知能の研究を一人で進めており、ついに人工知能のプログラムを完成させる。社長に公式にロボットへアップデートする実験をさせてくれと直談判するが、倫理的な理由から断られる。

研究者魂に火が着いているディオンは、廃棄寸前のスカウトと、スカウトのプログラムをアップデートすために必要なガードキーと言われるUSBを社外に持ち出す。

その帰宅途中、ディオンは、強盗の為にスカウト達の電源を切る術を探しているギャング団(ニンジャ、ヨ―ランディ、アメリカの3人)に誘拐される。ギャングたちは、その地域の元締めに借金をしており、7日以内に返済を迫られていた。

車からスカウトを見つけたギャングは、そのスカウトを強盗に手伝うようにプログラムし直せと凄む。銃で脅されたディオンだが、プログラムし直すことはできないため、仕方なく自身の研究の人工知能をアップデートする。アップデートは成功し、赤子のように何も情報を持たないスカウトが誕生する。

ヨ―ランディは、そのスカウトに「チャッピー」と名付け、母役として教育を始める。

ディオンは、ニンジャに脅され帰されるが、ニンジャの目を盗んでチャッピーに会いに来る。

 

一方、アップデートの為のガードキーが持ち去られたことに気付いたヴィンセントは、ディオンの後を付け、チャッピーの存在を知る。

チャッピーを急いで強盗の傭兵に育てたいニンジャは、実地訓練としてチャッピーをスラムに放置して帰ってしまう。しかし、まだ幼い精神性のチャッピーは、不良たちの攻撃から逃げまどうばかり。スカウトに埋めこまれているGPSから居場所をキャッチしたヴィンセントは、チャッピーをさらい中枢部に挿入されているガードキーを強奪する。なんとかその場から逃げ、ギャングのもとに帰るチャッピー。

 

その後、洗脳とも言えるような形で、ギャングに犯罪のノウハウを刷り込まれるチャッピー。その学習速度は凄まじいものであった。また、自身のバッテリーが他の機会に癒着しており、交換ができないことを知り、死に怯える。ニンジャはそこに付け込み、強盗が成功すれば新しいボディを買ってやると嘘を吐く。それを信じたチャッピーは強盗に加勢することを決める。

 

その頃、ヴィンセントは強奪したガードキーを使い、すべてのスカウトにウイルスを送信し、機能を停止させる。そうすることで、自身の開発ロボであるムースの活躍の場を作ろうとしたのだ。機能停止を知った街の犯罪者たちは、暴れ始まる。

 

チャッピーもウイルスに感染するが、ディオンはチャッピーを会社に持ち帰り、復旧させる。そこでムースの意思伝達装置を発見したチャッピーは、それを解析して自身の意識をデータ保存できるシステムを作ろうとする。成功すれば、バッテリーが切れても他のボディに意識を転送できる。

ギャング達のアジトに持って帰ったチャッピーは、恐るべきスピードでシステムを構築。あっさりと自身の意識のコピーを成功させる。その直後、強盗に出かけることになるチャッピー。

 

社内では、スカウトの機能停止の対策に追われるディオン。ガードキーを使ったウイルス転送ということが判明し、以前ヴィンセントにガードキーを貸せと凄まれていたことから、彼の仕業だと察知する。ヴィンセントに詰め寄るディオンだが、その時、強盗をするチャッピーの姿がテレビ中継される戸惑う。ヴィンセントは、好機と踏み、ムースの出動を社長に促す。社長は、ムースの出動とチャッピーの破壊をヴィンセントに命じる。

 

ギャング達のアジトに来たディオンだが、チャッピー欲しさに他のギャングがニンジャたちに攻撃を仕掛けてくる。そこへ、ヴィンセントが遠隔操作するムースも登場で、三つ巴の戦いに。ムースの圧倒的火力で、ギャング達は次々に死んでいく。アメリカ、死亡。ディオンも撃たれ、怒ったチャッピーは、ディオンが持ってきた銃器で応戦するも、火力に押される。

瀕死のディオン、チャッピー、ヨ―ランディを逃がすために、ニンジャがおとりになる。しかし、ニンジャを捨てきれずヨ―ランディは応戦、ヨ―ランディ撃たれて死亡。

先ほどの戦闘でムースに爆薬がくっついていて、その起爆装置を命からがら手にするチャッピー。ムース、爆発。

 

社内に戻り、チャッピーは主犯のヴィンセントをボコボコにするも、止めを刺さずに許す。ムースの意思伝達装置を使い、瀕死のディオンの意識を、スカウトのボディに転送し、新たな命を得るディオン。社内にボディが1つしかなかったが、ウイルス送信の仕組みを駆使して、チャッピーの意識を外の警官ロボに転送することに成功。

 

南アフリカ政府は、警官ロボの使用を取りやめ、人員増員を決定。

チャッピーは、以前にヨ―ランディの意識のバックアップを取ってあり、会社のシステムをハッキングして、ヨ―ランディロボを作ろうとするところで幕引き。

 

 


感想

先ず、映像が綺麗なんです。本当にロボット作って撮影したみたいな映像。モーションキャプチャーって凄いんだなー。

 

ヨ―ランディが、赤子のようなチャッピーを見て母性発動させるところが、微笑ましいし頷ける。何度となく「まだ子供なんだから。」とニンジャを諭すあたり、人間社会と同じ。見てくれでなく、究極のところ人間関係は魂のふれあいということに気付かされる。

母に愛情を貰い、父に悪事を働かなければ生活できない現実を叩きこまれ、創造主には規範と道徳を教えられる。その中で成長して、自分の中の価値観を見つけていくチャッピー。一挙手一投足に人間味が溢れていて、本当にロボットかよと。

 

ヴィンセント役のヒュー・ジャックマンには、天晴れです。くずオブくず。くずキング。ここまで清々しい悪役は、中々お目に掛かれません。貫禄あるなー。

敬虔なクリスチャンである彼が誰よりも残虐に殺戮をするあたり、現在のアメリカの「正義の鉄槌」主義の暗喩だと思うのだな。しかも、アメリカという名のギャングを無残に殺すとは、凄まじい皮肉だ。

最後、ヴィンセントは、チャッピーにボコボコにされつつも止めを刺されず許されるというシーン。赦しだなんて、チャッピーのがキリスト教の教えに従っているー!チャッピーの人間としての高尚さを感じ取れたと同時、生身の人間よりもロボットの方が精神性が勝ってるなんて恐ろしいものを感じた。

 

ラストの展開をどう解釈するかによって、評価がだいぶ分かれそうですね。各々の死生観に委ねられる。

人間の定義が揺らぎそうです。ディオンの意識を転送したロボットは、確かにディオンなんだけど、人間なのかな?仮に人間としたら、意識を持つチャッピーも人間?やっぱり有限性のある生身の体こそ人間か?なんかわからないな。

2時間に収めるにはちょっと厳しいテーマだったかもしれませんね。

 

ニンジャとヨ―ランディは、ヒップホップグループらしく、作中にも彼等の曲が使われている。特に、ラストの曲に痺れた。

 

 

その他の特筆

ハンス・ジマー、やっぱり良いな。

「テンション」。

ヒュー・ジャックマンの髪型。