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ネタバレ 部屋

主に映画のネタバレと感想を好きなように書くブログです。

リミット Baried(2010) ネタバレ

 

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また日本の配給会社がテキトーな邦題を付けてますね。これじゃ時間制限の中のサバイバルを想起させます。でも、そんな話ではないですね。DVDのパッケージに「残り90分の酸素」とか書いてありますが、そんな設定まったく出てきません。本当に観たのでしょうか。

 

閉所恐怖症や、鬱エンドに耐性のない方は観ないことをおすすめします。

最初から最後までライアン・レイノルズの一人芝居です。そして、最初から最後まで棺の中のだけ映像です。

以下、ネタバレ

 

イラクで働くアメリカ人トラック運転手のポール。仕事中に突然何者かに襲撃され、意識を失う。目を覚ますとそこは地中に埋められた棺の中であった。

棺の中には、ジッポライター、ナイフ、ペン、酒、そして誰かの携帯電話があった。

 

彼は、最初に警察に電話するが、もたもたする警官にイラつき切る。その後、アメリカの家族に電話をするが、留守電になってしまう。自分が何者かに誘拐され埋められたことを留守電に残す。そして、その後に会社に繋がるも圏外で中断。

 

携帯の履歴を見ると、見知らぬ番号が。そこにかけてみると、なんと誘拐した犯人。しかも9時までに500万マネーを用意して大使館で引き渡せと。(マネーて単位なんだ?w)

ポールは人伝いになんとか、大使館、そして国務省に連絡し、救助を求める。国務省はFBIの人質のプロに電話を繋ぐ。FBIは携帯電話の逆探知を行い、ポールの救助に出動することを約束したが、身代金は払えないという。

犯人からの連絡が再び携帯電話に来る。500万は払えないというポールに、あっさり100万マネーにプライスダウンする犯人。足元にメモがあるからその通りに身代金要求の動画を撮れという犯人。足元にメモを発見するポール。でも動画を撮らない。

 

FBIに相談すると、動画を撮らないでくれと言われる。

犯人から画像が送られてくる。そこには、同僚の女性が何者かに銃で脅される姿が映っていた。 パニクるポール。動画を撮らないと彼女を殺すと脅してくる犯人。やむを得ず、ポールは動画を撮影して送る。

そのあと、動画が送られてきて、そこには先ほどの女性が殺される様子が映っていた。

 

再度FBIとの電話。動画はYOUTUBEにアップされ、4万回を超える再生数らしい。動画を撮ったことを責められるポール。

身代金はやはり払うことはできないという。逆探知から、ポールのいるエリアをある程度割り出せているというが、 本当に救出されるのか不安になり、ポールはFBIを疑い出す。

落ち着くために、今までに救出できた人質の名前を誰でもいいから教えろというポール。FBIは、マーク・ホワイトという医大生を救ったという話をする。

 

もうダメかもしれないと思ったポールは、施設に入所している認知症の母に電話をする。

その後、苛立った様子で犯人から電話が来る。「指を切った動画を送れ!さもないとお前の家族を殺す!住所はxxxxxxだろ?」と。アメリカ在住の家族は安全と思っていたが、住所が割れていることでパニックになる。指を切り、動画を送るポール。

会社の人事から電話がくる。「社内での不適切な交際があったため、社内倫理規定により拉致の直前に君は解雇された。よって、拉致後の補償等は一切しない。」と。最初は違うと言い返すが、絶望で言葉を失うポール。

 

棺の隙間から砂が侵食し、生き埋め寸前のポールに、FBIからの電話がくる。「犯人を制圧し、君の居場所を聞き出した。いま向かっている。」と。

待っていると、妻から電話が。取り乱す妻に「助けがくるから、もう大丈夫。」というポール。そこに再度FBIから電話がくる。いま掘っているという。電話の向こうでは、棺が開けられるような音が聞こえるが、ポールには変化がない。

「本当にすまない、ポール。棺は、マーク・ホワイトのものだった。」

砂に埋まっていく絶望的なポールの表情で、幕引き。


感想

これまた斬新な映画でした。1地点での1人芝居。会話は全部電話。回想も一切なし。すごい低予算なんだろうな。

 

電話の相手が、焦るポールに対してやたらと冷静であるという指摘があるが、私はそこに何の不自然さも感じなかった。

表に出ていないテロリストによる誘拐案件なんて山ほどあるだろうし、国家や行政はそれを事務的にさばいているのだと思う。

国防や外交の為にも、テロリストに国家は身代金なんて払う気なんて微塵もないわけだから、「誘拐されたんだ。運がなかったね。」と言ったスタンスだろう。もしくは、「また誘拐かよ。いい加減、イラクなんか行くなよ。」か。

国に対する国民の反発などを考えると、誘拐が起こっていることすら隠したいのだよね。だから、動画の送信を止めようとしたんですよね。犯人としても、身代金取れないなら、動画流してアメリカ国家に嫌がらせしたいですし。

イラクに営業所のある米資本起業も同じで、誘拐なんて日常茶飯事で、関わりたくないから社員が拉致された時の裏マニュアルがあるんだろう。会社を守るためですよね。ブラック起業というかもしれないけど、国単位の事件ですからね。社員一人切って、知らんぷりが得策なのでしょう(道徳的にはダメですけど)。

どちらにしても、大勢を守る為に個を捨てるっていう、残酷だけど致し方ないものがあるのだな。

 

・・・そう考えるとね、主人公ポールにあんまり同情できない部分があって。。。

イラクでアメリカ人が働くって、いまの情勢考えたら、常人の頭であれば普通は避けて通る道ですよ。作中の電話の内容聞くと、金がないがために家族の反対を押し切って出稼ぎに来たみたいなこと言っているけど、危険犯しすぎでしょう。てか、もしものことがあったら(今回起こったけど)、自分や家族どころか、国家の問題に波及するわけだし。本当、想像力の欠如!まぁ、最後の最後で、浅はかだったと家族に謝り、自己責任ということに気付いたみたいだけど。

もし、仮に、ポールがどうしてもイラクで働かなければならない理由があったのなら、それを説明するものがあれば良かったかもしれない。賃金格差社会→福祉サービス費の高騰→家族養えない→危険地域で働かなきゃならない→テロに巻き込まれる米人みたいなのがちょっとでも見えたら格段に映画の質が上がっていたかも。。。

でも、、、ポールさん、ハミルトンの時計をお召しになられてますのよね。あれ、低所得層が身につけるものじゃないでしょうよ。

 

マーク・ホワイトについて、色んなサイトで議論されているけど、あれは単純に同時期、または少し前に誘拐され、死亡は確認されていたが未だに発見されていなかった被害者でしょう。

エンドロール後に四角く囲まれたマーク・ホワイトのが出てくるけど、あれはマークは死んでて、「監禁されてた棺から、今度は埋葬の為の棺の中に入った。」という暗喩だと解釈。

誘拐されて無事に解放された人なんていないのですよ、きっと。怖い怖い。

 


 

その他の特筆

蛇のシーン要るかな。

あんなに火を着けてて酸素大丈夫なのか。

キル・ビルvol.2みたいに脱出できないのかな。