ネタバレ部屋

映画のネタバレと者の拙い感想文です。

ダークレイン 原題: Los Parecidos(2015) ネタバレ

 

 

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ジャケットからすると包帯一家がなにかホラーなことをやらかしそうな雰囲気ですが、

まったくそんなことはありません。

本編で包帯しているのは1人だけです。しかもほんのわずかな時間。

 

バスターミナルに集う見ず知らずの者たちにふりかかる恐怖の伝染病パニック。でもシュール過ぎて笑える。(当人たちは全然笑えないだろうけど。)

貴方の目にはどう映る?

 

以下、全編ネタバレ

 

【前半】

 大雨の夜。

とあるメキシコのバスターミナル。定年間近の窓口係のおじいちゃん。

髭を蓄えた男がクレームに来る。「もう4時間も待っているのに、バスはいつ来るんだ!!!」

豪雨でバスのダイヤが半端なく乱れている様子。髭男は嫁さんの入院している病院へ急いでいるよう。嫁さんは妊娠しており産気づいてるみたい。

 

そこへやたらめった焦っている妊婦の客が訪れる。バスが遅れているのを知り、公衆電話でタクシーを呼ぶ。方向が同じである髭男は相乗りを持ちかけ、承諾を得る。

妊婦はDV夫から逃げてきたと言う。しかも超具合悪そう。

その様子を見ていた先住民ぽい風貌のおばあちゃん(この人もずっとバスを待っている)、2人の様子を見て急にパニックになり隅でまじないみたいのを始める。

 一方、窓口のおじいちゃん、こちらも具合が悪いようで、奥の事務室で気を失う。

 

髭男、病院にいる義父に電話すると、もう双子が産まれたと聞かされる。出産後に嫁の容体が急変したと聞き、うなだれる髭男。電話の向こうでは義父が何者かに襲われたみたいだが、髭男は泣きじゃくってて気づかない。そこへ、先住民婆さんが凄い剣幕で電話ボックスのガラスを破ってくるwそれにも気にしない髭男。

 

一方、トイレに入った妊婦、バスターミナルで住み込みで働いているという奇妙なおばちゃんと遭遇。急に泡吹いて倒れる奇妙なおばさん。丁度バスターミナルに現れた医学生に手当てを受ける。

待合室に戻ると、そこには障害児を連れた女性が座っている。タクシーで来たと聞き、そのタクシーを追おうとするが出口のカギが閉まっており出れない。

そこへ、顔を包帯で覆った窓口係のじいさんが参上。ライフル銃持ちながらあらぶっている。髭男を悪魔とか言って脅すが、返り討ちにあって縛りあげられる。その間に、先住民婆さん、泡吹いて失神。

 

窓口の内側で鍵を探す妊婦、雑誌を見て何かに驚く。

その後、トイレにおばさんの様子を見に行くと、なんと顔が髭男になっている!

一方、包帯を解かれた窓口係の爺さんの顔も髭男になっている。気付けば、先住民婆さんの顔も髭男。

人体実験だのウイルス実験だの騒いでパニックになる医学生。髭男を犯人と決めつけて縛り上げる。脱出しようとガラスをライフルで撃つが傷一つつかない。それどころか、弾すら消える。そして、妊婦も徐々に髭面に・・・。

妊婦は、取り乱す医学生に雑誌を見ろと促す。窓口じいさんも事務室の様子を見てこいと言う。

 


【後半】

事務室と雑誌を確認しに行く医学生と妊婦。なんと、映画のポスター、サッカー年歴、雑誌のモデル等々、ありとあらゆる人物が髭男の顔になっていた!

ラジオから、街中で犯罪が相次ぎ混沌としているニュースが流れる。雨の成分が水ではなく正体不明の物質という情報も。雨が原因ではないか?!

 

障害児がふらーっとトイレの方へ行く。トイレの入り口に広がる血を見てパニック。障害児ママ、先住民婆さんと窓口おじさんが中に入ると奇妙なおあばさんは自殺していた。急に扉が閉まり、3人は閉じ込められてしまう。

障害児ママは、「息子は不思議な力があって雨の日によく暴走する。あの子のせいなのー!!」と告白。

 

ひとり縛られて待っている髭男(オリジナル)の前に障害児が来る。ほどいてくれと言う髭男に障害児は

「イヤだ!!!」平手打ち、バチン!

口元を縛りあげ、これから漫画を読むから静かにしろと、急に流ちょうにしゃべり出す障害児。

その漫画の内容は、

″雨になりすまし宇宙人が地球にやってきた。宇宙人の目的は侵略ではなく、人間の人間らしさを奪いに来たのだ。人間らしさを奪われた人間たちは、個性を失い、誰もが同じ顔になっていることにも気づかなかった。代わりに、アリたちはお互いの顔が違うと思いこんだ。人間からしたらアリはみんな同じ顔なのに・・・。しかし、宇宙人からしたら人間もみんな同じ顔。本当の個性を持つものならば、この異常性に気付くが、気付くものは誰一人といなかった。おしまい″

漫画を読み終えた障害児は、「髭男に出口のカギを持っているやつを教える。そいつを5分以内に殺せば生まれた双子を助けてやる。」と脅す。

 

縄を解かれた髭男は医学生からライフル銃を奪い、トイレへ急ぐ。鍵を持っていたのは窓口係のじいさんだった。じいさんは、子供の仕業だと言う。

髭男は誰も殺すことなく逃げようとするが、約束を破ったと障害児に操られた窓口じいさんにライフル銃で撃たれる。絶命の間際、髭男も実は顔が変わってしまっていたと発覚。元は全然別の顔だった!!

 

医学生と妊婦は雑誌やポスターの顔がなぜか元通りに見えるようになる。しかし、障害児ママだけが髭男に見えるようだ。

障害児ママは、「これは息子の物語なの。彼は現実世界を漫画の世界に変えてしまったの。個性を失うとすべてが普通に思えてくる。できることはひとつ、彼を怒らせないこと。」と言う。

 

待合室に戻って速効息子を怒らせるママ(笑)息子、僕は″あいつら″に操られていると泣き叫ぶ。

急に産気付く妊婦、命と引き換えに髭面の赤ちゃんを産んで昇天。その後、障害児の人形遊びの通りに窓口じいさんが突っ込んできた妊婦の夫の車にはねられ昇天。医学生は縛られて車の中へ。

その後、急にエネルギーを使い果たして障害児気を失う。

 

翌日、障害児マジックでバスターミナルの惨劇は医学生の無差別殺人ということになっている。

依然人々は同じ顔になっているが、その異常を忘れお互いを普通と感じてしまっている。この異常事態に気付いているのは、当事者である障害児本人と先住民婆さんだけだった。

障害児の妄想が世界を変えてしまった。そして、障害児のカバンに収められているあらゆる大災害に関する本。ぞぞぞ、で、幕引き。

 

 

 

感想

雰囲気めっちゃ良いです。古い映画のような画質が気味悪さを倍増。

トワイライトゾーンにありそうな展開と演出にちょっと興奮。

トワイライトゾーンが大好きだった幼少期。こじらせた童心が蘇る。

敢えて古めかしい路線で行くという新しさ。私的に凄く好みの作品です。

 

そして、みんな同じ顔になっちゃうというとんでもない展開。

最初こそ「えーーー!!!笑」となりますが、意外にだんだん慣れる。髭面の妊婦や髭面のポルノ女優にも慣れる。。。

んなワケあるかーい!

 

あと、子役の演技の秀逸さ。

髭男に「イヤだ!!!」というシーンこそ、この映画のハイライトでしょう。

あと、ちょいちょい挟んでくるほくそ笑む演技。腹立つわー(笑)

 

 いや、いろいろ言ってるけど最高なんですよ。考察とかあるんだけど、そんなのそっちのけでいいわ。

最近観たホラーでベストですわ。まじでオススメ。