ネタバレ部屋

映画のネタバレと者の拙い感想文です。

短編映画「合唱」 原題:Mindenki(2016) ネタバレ

 

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ハンガリーの短編映画です。第89回アカデミー賞で短編映画部門でオスカーを獲得しました!

合唱団に入団した少女が、女性顧問の意地悪に対抗する。と、いうあらすじです。

正直、あらすじがネタバレになってます。(笑)

 

結末は、スカッと系でモヤモヤガ残ることはないです。スカッとジャパンで出てきそうな痛快ネタです。

強豪部活動の裏事情や田舎町のほんわかした学校社会を短い時間で見事に描いています。特筆すべきは子役の表情。大人顔負けの演技力。

 

以下、全編ネタバレ

 

【前半】

内気なジョフィーは、転校初日に合唱団の美しい歌声を聞き、その素晴らしさに感銘を受け入団を決意する。

新しい学校に慣れずに教室に1人でいると、クラスの人気者のリザが話しかけてくれた。2人はすぐに仲良くなる。

 

合唱団の練習参加初日、合唱団の顧問はとても優しく情熱的に見えた。合唱団は強豪で、全国一を目指している。

練習の後、1人だけ顧問に呼び出されたジョフィーはそこでとても辛いことを言われる。ジョフィーの歌は練習が足りないからこれからは口パクで歌っているフリだけしていろと言うのだ。とても傷ついたジョフィーは、リザに相談したいが、リザは顧問を心酔しているし、ジョフィー自信も顧問からきつく口止めされているため言い出せなかった。

 

ある日、リザはジョフィーが歌っていないことに気付いてしまう。リザはジョフィーにワケを聞くと、ジョフィーは顧問から歌うことを禁じられていることを涙ながらに話す。

 


【後半】

次の練習の時、リザは辺りを見渡すと、ジョフィー以外にも歌っていない者がいることに気付く。リザは怒り、顧問に向かって「不公平だ!」と声を荒げてしまう。しかし、顧問は開き直り、「世の中は不公平なもの。下手な生徒が歌わなければ優勝できる。みんな合唱が好きでここにいるの。辞めたければ出ていけばいい。校長は悲しむだろうけど。」と言う。不穏な空気から誰も出ていこうとせず、しぶしぶ合唱の列に戻るリザであった。

 

練習後、顧問の横暴に納得できないリザとジョフィー。しかし、ここでジョフィーは何かを思い付く!

翌日、ジョフィーとリザは合唱団のみんなに何かを提案している。みんなも納得している様子。

 

そして、合唱のコンクール当日。顧問は意気込んで指揮者として舞台に立つ。整列した合唱団に指揮を振るうが様子がおかしい。・・・誰も歌わない。全員が口パクで歌わないことで顧問の横暴に復讐したのだ。何度やり直しても歌おうとしない子どもたちに怒り狂い舞台から退く顧問。

顧問がいなくなったあと、リザの美しい歌声がホールに響く。それに呼応するようにすべての合唱団員が歌い出す。その歌声はこれまで聞いたものの中で最も素晴らしいものであった。で、幕引き。

 

感想

下手なやつが歌わない方が良い結果が出る。という顧問の意見は、正直もっともで、日本の部活動でも当たり前のようにある話。スタメン、ベンチ、その他大勢ってね。

でも、それは真向から競争させることに意味があって、競争社会に身を置くことで生徒たちは切磋琢磨し、チームは強くなるんだよね。それを忘れちゃぁ教育者とは呼べないなー。ていうか、ガチの競争、実力主義に耐えられるメンタルを備えた小学生ってそんなにいないから指導者のケアって本当に重要。

 

顧問は強豪の伝統を守る為に仕方なくやっていたのかもしれない。もしかしたら、校長の来るもの拒まずスタンス+全国優勝という無茶な要望の被害者だったかもしれない。それは読み取れないけどね。。。

 

子供達からしたら、そんなの大人の都合は知ったこっちゃねーよっていう。

今が楽しければいいんだよ!みんな楽しくやれりゃいいんだよ!っていう大人に対するレジスタンス。そんなのを体現した映画と解釈したな。原題も「みんな」って意味だし。

 

筆者も小学校時代に弦楽のオーケストラに入っておりました。全国大会とか行ったし。

でも大人になった今、その経験が役に立っているかと言うと、胸をはって役立たずと言える。

むしろ、スパルタ顧問のせいでクラシック音楽家恐怖症だし、つらい練習の悪夢をたまに見るし、練習に明け暮れたため当時流行ってた漫画とかゲームを全然知らなくてみんなの話に入っていけないし、いろんなもの犠牲にしまくってマジで後悔。もっと子供らしく過ごしていれば、こんなこじれた大人にならなかったかもな。実力主義は、小学生に強いるものではないよ。