ネタバレ部屋

映画のネタバレと者の拙い感想文です。

エクス・マキナ 原題: Ex Machina(2015) ネタバレ

 

 

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小規模映画ながらアカデミー賞視覚効果賞をかっさらった話題作。

新進気鋭の実力派女優アリシア・ヴィキャンデルのロボ演技も見どころ。

 

美人ロボットと若手プログラマーの愛の逃避行?それとも心理サスペンス?

ラストまで物語の全貌がなかなか見えない。

 AIに人権を求めるか、AIを人類の脅威と認めるか、全編通して価値観を揺さぶります。

以下、全編ネタバレ

 

【前半】

近未来。

プログラマーのケイレブは、抽選で社長宅訪問の権利を勝ち取る。

山数個分の広大な敷地の一角に建てられたセキュリティー万全の社長宅を訪れたケイレブ。

豪邸に1人で住んでいる社長はとても若くスポーティで気さくな男性であった。社長から、「社長と社員ではなく友達としての関係を築きたい。」と言われる。

 

居室に通されたケイレブは社長からある研究を手伝ってもらいたいと言われる。それにあたり守秘義務契約にサインを強いられる。

研究内容は、社長が作ったAIにチューリングテスト(機械が人工知能として機能しているかどうか会話で判定するテスト。判定者が相手を機械だと気付かなければAIとして合格である。)をするというもの。もし、社長の作ったAIが合格すれば世界最大の発明の一端を担えるという社長の甘い言葉に乗るケイレブ。

 

社長宅にはエヴァという名のドロイドがいた。顔・手先・足先以外機械が露出した姿をしている。通常チューリングテストは相手の姿を隠して音声を伴わない形で会話を行うが、エヴァの姿を晒したままでも人間と思える会話ができるかどうかを判定してもらいたいと社長は言う。ケイレブはエヴァとの短い会話で、すでに人間的な部分に感嘆していた。

 

ある夜、ケイレブはモニターでエヴァの行動を監視していると急に停電が起きる。復旧した後、社長のもとを訪れると、停電は最近よく起きると言う。

 

翌朝、ケイレブの部屋にアジア系のキョウコというお手伝いさんが現れる。邸宅の中に他にも人間がいたことに戸惑う。

 

エヴァとの2回目の面会形式のテスト中に停電が起きる。停電により監視機能が停止しているうちに、エヴァはケイレブに「社長は嘘つきだ。」と警告をする。

 

社長との夕食時、お手伝いのキョウコは粗相をし、社長に厳しく叱責される。キョウコは、英語がわからないから研究内容を漏らされる心配がないと言う。社長は、停電時のエヴァの様子を聞こうとするが、ケイレブはエヴァが言ったことを隠す。


【後半】

面会形式の会話でチューリングテストを重ねていくケイレブは、”人間的に”魅力的なエヴァに徐々に惹かれていく。あるとき、エヴァは機械部を衣服で覆った姿を見せる。その姿は普通の人間と何ら変わりのないものであった。

 

またある時、テスト中に停電が起きる。エヴァは、停電は自分が起こしていると告白する。社長に気付かれずに行動するためだと言う。

 

社長と散策に出かけたケイレブは、社長から抽選ではなく意図的に社長宅訪問の権利を

与えられたことを聞かされる。それは、ケイレブにとって社長から信頼されている証であった。

 

エヴァとのテスト中、再度停電が起きる。停電の最中、エヴァはケイレブと一緒にいたいと誘惑するような事を言う。ケイレブもまんざらではない。

 

社長との会話の中で、エヴァを初期化し最新型にアップデートする計画を聞かされ、戸惑いを隠せないケイレブ。ケイレブは社長を泥酔させ、社長の部屋まで運ぶ。社長のPCにはこれまでの女性型ロボットの監禁の映像が残されていた。そして、その多くが自我を持ち始め、監禁に耐えられず自壊していた。

社長部屋の寝室には全裸のキョウコが横たわっている。キョウコは自ら皮を剥ぎ、自身がロボットであることをケイレブに教える。

 

エヴァが正しかったと気付いたケイレブは、停電に紛れて社長のカードキーを奪い、社長を閉じ込めてエヴァと脱出する計画を立てる。そのことを停電した隙にエヴァに伝える。

 

翌朝、社長はケイレブに、電池式の停電に影響を受けないカメラを仕掛けており脱出の計画を聞いていたことを明かす。さらに、今回の研究は、チューリングテストではなく、AIが人間を利用して施設から脱出できるかどうかを試すものだったと告白する。そのとき、停電が起き、監視カメラの映像が途絶える。電源が復旧すると、エヴァは部屋を脱出し廊下を歩いている。ケイレブが前日に予めシステムを書き換えて開錠されるようにしていたのだ。激怒した社長は、ケイレブを殴り倒し、ダンベルを武器に脱出したエヴァを追う。

廊下でエヴァと対峙し、エヴァの腕を破壊した社長だが、背後から近付いてきたキョウコにナイフで背中を刺される。社長はキョウコを破壊するが、さらにエヴァに胸を刺されてしまう。瀕死の社長からカードキーを奪ったエヴァは、社長部屋に入り過去の試作品ロボットから腕と皮膚を移植し完全に人間と同様の姿になる。

ケイレブを閉じ込めたエヴァは、ケイレブの引き止めを無視し外の世界へ出ていく。

なんとか外に出ていこうとするケイレブだが、停電が起き絶望の淵に立たされる。

で、幕引き。

 

 

感想

なんだろうかね~。怖いね~、技術の進歩って。

登場人物のお名前やテスト期間から察するに旧約聖書を意識しているのはなんとなくわかった。だからエヴァさんはきっとこの土地を出ていくのだろうと早くから思っていた。

でもまさか人間としての良心皆無、ロボ仲間を平然と犠牲にするし、テスト中の可愛らしいエヴァの姿はラストに見る影なし。出ていくにしても無慈悲過ぎて、恐ろしや~。

しまいには、ケイレブが脱出できないように停電する鬼畜の所業。なんて女だ!

 

ところで、ケイレブさんと社長さんなんだけど、この人たちも実はロボじゃないよね?なんかどっちとも取れるような気がするんですよね。

ケイレブさんが自分の腕を切って確かめるシーンがあるのだけど中途半端にカットされるし、やたら博識で頭の回転が速い。社長さんの生態も謎すぎるし、1人でAI作りまくるという神業。なんつーか、常人離れしていて同じ人間とは思えないのよね、この2人。・・・考え過ぎか。

 

この映画、社長さんとケイレブさんの会話が哲学的でお洒落だったなー。会話劇としても楽しめる。

あと若干エロス突っ込んできて戸惑った。家族と観てたから。